マンスリーマンション契約に必要な初期費用

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マンスリーマンションは、年単位の期間で契約をする一般賃貸物件とは異なり、1ヶ月単位で契約ができる物件です。短期的な居住を目的としていて、既に生活に必要な家具が一式揃っているので、短期の出張や長期旅行の際の宿泊地として利用されています。

一般賃貸物件と異なる部分はほかにもあり、たとえば、敷金・礼金・仲介手数料を支払う必要がない点が挙げられます。一般賃貸物件では初期費用として扱われるこれらの費用がかからないので、マンスリーマンションは、一般賃貸物件よりも初期費用が安いというメリットがあります。ただし、まったくかからないわけではありません。

マンスリーマンションの利用に必要な初期費用の内訳は、以下の通りです。

水道光熱費

1日あたりの固定料金制をとっている物件がほとんどです。しかし、中には基準量を設けて、その量を超えたら追加料金が発生する料金システムを導入している物件もあります。入居前にご確認ください。

水道光熱費は、入居者の人数が増えると料金が追加されます。2人目からは、1日の金額が1人目の半分ほどになるのが一般的です。ただし、一定年齢を下回る子どもは入居者として数えずに、水道光熱費が加算されない場合もあります。

清掃費

退去後の清掃費は入居前に徴収するので、初期費用の一種にあたります。料金は契約日数によって、「~1ヶ月」「1ヶ月~3ヶ月」「3ヶ月~7ヶ月」「7ヶ月~1年」の4段階に変動します。また、契約人数によっても変わる場合があります。

管理費

廊下・エレベーターゴミ捨て場・エントランス・ロビー・自転車置き場など、マンションの共有スペースや建物自体の維持・清掃・修復に使われる費用です。賃料とは別に、1日あたりの料金が固定で設定されている物件がほとんどですが、中には管理費が0円という物件もあります。ただし、賃料や管理費があまりに安い物件は、管理が疎かになっている可能性が考えられます。

賃料

一般賃貸物件と同様、同一エリア内にある物件でも、間取りや立地、築年数などによって、金額が異なります。また、時期や空室状況によっても変わります。

その他

鍵交換費用、消耗品費用を、初期費用として徴収される物件があります。

基本的にマンスリーマンションは、初期費用に限らず料金の支払いが入居前の前払い制、かつ一括払い制です。ただし、契約月数が長期に渡る場合、分割での支払いが可能な物件もあるので、一括での支払いが難しい時は、運営会社に相談することをおすすめします。

一般賃貸物件と同様、初期費用が必要だとしても、1年未満の入居ならば、費用面ではマンスリーマンションのほうが安いと言えます。前払いをしなければならないという条件はありますが、出張時や旅行時の選択肢としてはおすすめです。

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