漆喰でつくる注文住宅

最近、注文住宅の内外装に漆喰壁が注目されてきています。漆喰とは石灰石を焼いてできた消石灰を主原料に海藻糊や麻の繊維などを混ぜた湿式工法の壁材で、日本では古くからその防火性を活かして城壁や土蔵の壁に使用されてきました。その歴史は大変古く、古墳の内壁の保護にも用いられていたという記録もあるくらいです。また、ヨーロッパでもアルプス山脈の豊富な石灰岩を用いて3000年以上前から教会や寺院建築をはじめ住宅にも多く用いられてきました。

ところで、古来から使われてきた漆喰がここにきてまた注目を浴びてきた理由には、多様なデザインに対応できる性質の他に「強アルカリ性」という性質があります。この強アルカリ性がカビの発生を抑え、嫌な臭いの成分である有機物を吸着・分解してくれます。また、室内においてはその吸放湿性によって湿気もコントロールしてくれます。まさに今注目のシックハウス対策に効果的な、安全と快適性をもたらしてくれる優れた素材です。

また、気になるメンテナンスですが、汚れやお子さんの落書きなどは壁紙やフローリングのように拭き取ってしまうことはできません。しかし、落書きなどはサンドペーパーで表面を軽く削って対応できますし、ちょっとした汚れなら素材本来の持つ自浄作用で時間の経過と共に目立たなくなります。同じ素材を塗り重ねて簡単に補修することもできます。

こういった自然素材を使った日本家屋は、お子さんのいらっしゃる親御さんこそ注目してほしいのですが、いざ購入となると、そういう時に男性はどうしても自分のマイホームだからと、かっこよさを追求しがちで、不動産も男性目線でつくっている会社が多い気がします。レディファーストは紳士のたしなみですが、不動産でそれを実践したのが埼玉の注文住宅業者・フォーコンセプト株式会社の『マミーディア』。

いつも大変なママに優しい家をコンセプトに、実際のママさん800人からアイデアを募集して具現化したのがこの『マミーディア』。なんともママに優しい会社さんですね。ちなみにパピーディアってのはないそうですよ。でも、マミーディアはパパでも暮らしやすいお家だそうです、ご安心召され。

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